国立天文台
ふたご座流星群の観察結果
〜一般編:感想 疑問・質問など(7/8)〜
→ 担当より:今回のふたご座流星群のように、毎年安定して出現する流星群では、過去に観測された出現状況と、その日時における地球の位置との関係から、ある程度統計的に出現数を予測することができます。
また、流星の元となるチリの粒を放出した母天体(母彗星)がはっきりしている流星群では、理論的に計算して予測する研究が近年盛んに行われています。コンピューター・シミュレーション上で母天体からチリの粒を放出させ、現在のチリの粒の分布状況を理論的に計算し、チリの粒と地球との接近具合で流星群を予測する「ダスト・トレイル理論」という手法です。11月のしし座流星群など、年によって大きく流星数が変化する流星群で成果を挙げています。
ただしどちらの方法でも、流星群の出現数を完全に予測することはまだ困難です。予測の精度を上げるためには、実際に観測し、観測結果と予測を照らし合わせることが重要となります。

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