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どの方向を見る?

見る方向を気にする必要はありません。
ただし、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。

■詳しい解説

ペルセウス座流星群の放射点は、ペルセウス座のγ(ガンマ)星の近くにあります。「放射点」とは、流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のことです。流星は、放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。例えば、放射点とは反対の方向を見ていても、平均すれば、放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。

ですから、放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。

放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、長い軌跡の流星が多く観察されます。

ただし、今年は、真夜中を過ぎた頃に東の地平線から月が出ます。(今年の月は細くてそれほど明るくはないのですが、)月の方向を向いて観察をすると、月の光のために暗い流星が見づらくなってしまいますので、なるべく月が視野に入らないように観察したほうがよいでしょう。

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