国立天文台
国立天文台モバイル
どの方向を見る?

見る方向を気にする必要はありません。
(流星はあらゆる方向に出現します。ふたご座の方向だけに集中して出現するわけではありません。)

■詳しい解説

ふたご座流星群の放射点は、ふたご座のα(アルファ)星カストルの近くにあります。「放射点」とは、流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のことです。流星は、放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。例えば、放射点とは反対の方向を見ていても、平均すれば、放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。

ですから、放射点の方向にはこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。

放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、長い軌跡の流星が多く観察されます。

8.前へ
9.次へ
0.目次に戻る
(C)2012 NAOJ.