グラフのデータ
観察日時ごとに、観察された流星の数を、1時間あたりの流星数におおまかに換算してグラフにしました。
8月12〜13日の夜は、ほぼ事前の予想どおり、明け方に近づくにつれて流星数が増えていく傾向が見られます。
8月13〜14日の夜も、データ上は、前夜に劣らない流星の出現があったように示されています。しかし、観察報告は、12〜13日の夜だけに集中しており、その他の夜の報告数が大変少なくなっています。そのため残念ながら、13〜14日の夜のデータが、実際の流星の出現状況を正しく反映しているかどうかは、判断しづらいところです。
14〜15日の夜のグラフは、真夜中前から夜明け前にかけてきれいな増加を示していますが、やはり報告数が少ないという理由で、11〜12日の夜と合わせて、実際の流星の出現状況を正しく反映しているかどうかは、難しい判断となります。
キャンペーンでは、市街地で星が見づらい地域の観察結果も含めて、報告をいただいております。これまでのキャンペーンでは、この観察結果の値は、空の暗い条件のよい場所での観察と比較するとおよそ4分の1〜5分の1となっていました。このことを考慮すると、空が暗く観察条件の良い場所では、8月12〜13日の夜は、真夜中過ぎにおよそ1時間あたり50〜60個程度の流星が見られたのではないかと推測されます。
※ 正確な流星の個数・観察時間・雲の量・空の暗さなどはご報告いただいておりませんし、流星の出現数は放射点の高度によっても違います。その他にもいろいろ不確定な要素がありますので、ここで算出した流星数や変動の傾向が、現実をそのまま表しているかどうかは確かではありません。ご了承ください。
日本流星研究会の速報集計では、「ZHR」という理想的な条件に換算した場合の1時間あたり流星数を表す値が、8月12〜13日の夜で約93、11〜12日・13〜14日・14〜15日の夜で50程度となっています。
IMO（国際流星機構）の集計では、8月12日17時（世界時、日本時間では13日2時）から18時（日本では13日3時）まで、ペルセウス座流星群の活動が活発となったと報告されています。これは、キャンペーンの結果とほぼ一致しています。
その前後の日の、日本の夜にあたる時刻には、12〜13日の夜ほどの活動は記録されていません。このキャンペーンではの報告を集計した結果では、13〜14日の夜にも前夜と同様の活発な流星の出現があったように見えますが、IMOの集計では報告数が少なく、出現の状況はあまりよくわからないようです。