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月食を観察しよう!

このページでは、実際に皆既月食を観察するときに必要な情報を解説します。


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月食の観察方法

肉眼でも十分!

 月食は、肉眼でも十分観察できる天文現象です。東の空から昇ってくる月を肉眼で探してみましょう。すでに月食が始まっていて、欠けているように見えることでしょう。早い時間帯から観察するには、東の方向(東北東から東南東)がよく開けていて、地平線近くまで見渡すことのできる場所がおすすめです。
 月がどのような様子で観察されるのか、ぜひその目で確かめてください。

双眼鏡・望遠鏡で

 双眼鏡や望遠鏡を持っている方は、ぜひそれらを使って月を見てみましょう。特に部分月食のときには、地球の影が月面を移動していく様子が、わかりやすいでしょう。
 なお皆既月食中は、肉眼で見たイメージと多少違って、明るく見えたり、逆に暗く見えたりすることがあります。ぜひ、見比べてみましょう。

スケッチをとろう!

皆既月食スケッチ用紙の画像
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 皆既月食は、肉眼でも手軽に観察できる現象ですから、ぜひスケッチをとって記録を残してみましょう。部分月食のときには、月面のどこまで影が入り込んだかを、月の模様と比べて記録するとよいでしょう。皆既月食のときには、月がどのような色に見えたか、色鉛筆やクレヨンなどで色を付けてみるとよいでしょう。あとで、今回の月食がどんな風に見えたのかを振り返ることのできる、よい記録になることでしょう。

 →スケッチ用紙はこちら(pdf形式)。ダウンロードして印刷してご使用ください。

 

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月食の撮影

ビデオカメラ・デジタルカメラでの撮影

 最近は、ビデオカメラやデジタルカメラの性能が良くなり、暗い天体も写しやすくなってきました。そこで、ぜひ月食中の月を撮影してみてはいかがでしょうか。
 撮影する際には、ズーム機能をなるべく望遠側にして、撮影してみましょう。このとき、三脚などに固定すると、手ブレを防ぐことができます。なおデジタルズームは画質が劣化するので、あまりおすすめできません。

 写った像が明る過ぎたり、逆に暗くて月が写らなかったりする場合は、シャッタースピードや絞りを調節してみましょう。部分月食中の月は比較的明るいので、シャッタースピードを速めにしたり、絞りの値を大きく設定するとよいでしょう。皆既月食中の月はかなり暗いので、絞りの値を小さくしたり、スローシャッターモードや夜景モードなどを試してみるとよいでしょう。

 またピントですが、設定することができるカメラでは「無限遠」に合わせましょう。無い場合には「遠景モード」などをお試しいただくのも、よいかもしれません。

望遠鏡を使用した撮影

 望遠鏡を使うことができる場合は、接眼部(目でのぞく部分)に、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話を当てて撮影すると、月を大きく写すことができます。カメラの位置を接眼部の良い位置に合わせるのが、少々手間取りますが、ぜひお試し下さい。
 なお各地の観望会に参加してこの方法を試す場合には、スタッフの方の指示に従うようお願いします。観望会の妨げにならないよう、ご注意ください。

 このほか、一眼レフデジタルカメラなどの場合には、望遠鏡に直接取り付けて撮影することも可能です。このような専門的な撮影方法については、専門書などをご参照ください。

ご注意

 フィルム式カメラでも、撮影することはもちろん可能です。しかしシャッタースピードや絞りの値を決めるのが少々難しいので、注意が必要です。この点からいうと、撮影してすぐ確認できるデジタルカメラを使って色々と試した方が、良い写真(画像)を得られやすいでしょう。

 今回の記事は、お手持ちの機材で手軽に撮影することを中心に、その方法をご紹介いたしました。あらかじめご了承ください。

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