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何時に見ればよい?
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月が沈んで以降、明け方までの間に観察するのがよいでしょう。

詳しい説明

極大の時刻は12月14日の20時頃と予想されています。しかし、流星の出現数を考えるときには、極大の時刻だけでなく、放射点の高さや月の影響も考える必要があります。
ふたご座流星群の場合、放射点は夕方には北東の地平線近くにあり、2時頃にほぼ天頂を通って、明け方には西の空の中ほどまで移動します。放射点が一晩中夜空にあるため、ふたご座流星群の流星は、ほぼ一晩中見ることができます。ただし、22時より前は放射点がまだ十分に高い位置まで上っていないため、多くの流星を見ることは望めません。これは、放射点が低いときには、流星の元となる物質が地球の大気に斜めに飛び込んでくるため、見える範囲に飛び込んでくる流星物質の数が少なくなり、流星群の活動自体は活発であっても、流星の出現数は少なくなってしまうためです。
また、月が出ていると、月の明るさが邪魔をして暗い流星が見えなくなり、観察できる流星の数が減ってしまいます。今年は、真夜中前は月が出ており、真夜中前後に月が沈みますので、なるべく月が沈んだ後に観察をしたほうが、より多くの流星が見られるはずです。

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