■皆既月食中の色に対する火山の影響
20世紀初頭、ダンジョンは「皆既月食の色の変化」と「太陽黒点活動の変化(11年周期)」が密接に関連していそうだという報告をしていました。現在では、この関連性については否定的です。
一方で、非常に大きな火山活動があったあとには、しばしば皆既月食中の月が暗く黒っぽく見えるということがわかってきました。火山灰や火山噴出ガスが成層圏(地上約15km以上)にまで達するような大きな火山活動が起こると、大気中に火山灰や噴出ガスから生成される小さなチリが長い間浮かんで漂います。このチリによって、赤い光まで散乱されてしまうため、皆既中の月が暗くなるのだと考えられています。