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皆既月食中の色に対する火山の影響
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最近では、1982年12月30日に起こった皆既月食が真っ暗になり、月がほとんど見られませんでした(ダンジョンの尺度で0相当)。これは1982年春に噴火したメキシコのエルチチョン火山の火山灰等が成層圏に達し、影響をおよぼしたからだと考えられています。
また1993年6月4日に起こった皆既月食も、月面のほとんどの部分は灰色で、わずかに赤みがかった月として観察されました(ダンジョンの尺度で1相当)。こちらは1991年6月、フィリピンにあるピナツボ火山が大噴火を起こし、長く漂った火山灰等の影響が2年後にまで残ったからだと推測されています。


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