ペルセウス座流星群を観察するには
毎年8月中頃は、たくさんの流星が見られる時期として知られています。このころ「ペルセウス座流星群」が活発に活動するからです。
2016年のペルセウス座流星群はたいへんよい条件で観察ができます。8月11日が上弦のため、月は夜半頃沈みます。それ以降は月明かりの影響がなくなり、暗い流星まで見ることができるためです。その上、今年のペルセウス座流星群は、普段の年よりも流星群の活動が活発だという予想もあります。
8月12日の夜を中心に3晩が特に見頃、夜半から明け方まで
クリックすると大きな画像が表示されます。(実際の星空には、放射点の位置を示す目印はありません)
今年のペルセウス座流星群は、8月12日の夜が特に見頃だと予想されます。夜半過ぎに月が沈むと多くの暗い流星が見え始め、空が明るくなり始めるまで流星の出現が続きます。明け方に近くなるにつれて流星の数は少しずつ増えると思われます。
11日、13日の夜も、12日の夜ほどではありませんが、多くの流星を見ることができそうです。さらに10日、14日の夜も、普段の夜よりずっと多くの流星が出現するでしょう。いずれの夜も、夜半近くに月が沈んでから、空が明るくなり始めるまでが、流星を見るのに適した時間帯です。
流星群が活発な時期は8月7日頃から15日頃まで続きます。毎日晴れるとは限りませんし、予想外のタイミングで流星が活発に出現することもあるかもしれませんので、10日夜から15日朝までの間の、できるだけ多くの時間に観察をしてみましょう。なるべく、月が沈んだ後に観察するとよいでしょう。
今年は、夜空が暗い場所で観察すれば、最も多いときで、1時間当たり45個以上の流星を見ることができると予想されます。
月の入り時刻は、国立天文台暦計算室の「こよみの計算(CGI版)」で調べることができます。
2016年のペルセウス座流星群についての詳しい情報は「ほしぞら情報2016年8月 ペルセウス座流星群が極大」をご覧ください。
流星群を観察するポイント
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見る方向はどちらでもよい
見る方向を気にする必要はありません。流星は特定の方角だけに多く出現するわけではありませんし、
ペルセウス座の方向だけに流星が現れるわけでもありません。 -
空が見渡せる暗い場所で
空がなるべく広く見渡せる場所で観察しましょう。
できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない、暗い場所を選びましょう。
大きな都市からはなるべく遠く離れた場所で観察できるとなおよいでしょう。 -
こんなことにも注意しよう
肉眼で観察しましょう。双眼鏡や望遠鏡は必要ありません。
暗さに目が慣れるまで、最低でも15分間は屋外にいましょう。
長時間屋外にいますので、暖かい季節ですが、寒さには十分注意してください。
虫よけや虫さされの対策もあるとよいかもしれません。
レジャーシートなどに寝転がると、楽に観察できます。
事故などに十分注意してください。お子さんは、大人と一緒に観察をしましょう。
大声を出したり、立ち入り禁止の場所に入ったりせず、マナーを守って行動しましょう。