このページでは、2011年12月に行いました「皆既月食を観察しよう」キャンペーンの結果について報告しています。
まず、システム側の問題により、キャンペーン当夜である12月11日1時頃まで、観察結果の報告を受け付けることができない状況だったことをお詫びいたします。観察結果を報告しようとしていたにもかかわらず、報告ができなかったという方もいらっしゃったようです。ご迷惑をおかけいたしまして、たいへん申し訳ありませんでした。
さて、今回のキャンペーンには、全部で924件(うち有効な報告は919件)の観察結果をご報告いただきました。多くの方々のご参加、ありがとうございました。
天候については、恵まれた地域が多かったようですが、終始天候が悪く、観察ができなかった地域もあったようです。また、皆既食前の、半影食から部分食の頃に雲が多かった地域もあったらしく、やきもきしたという方もいらっしゃったのではないでしょうか。
キャンペーンの中で特に注目していただくよう呼びかけた、皆既食中の地球の影の色ですが、皆さん、とても注意深く観察をなさったようです。グラデーションのかかった影の色や、それが時間とともに移り変わっていく様子を楽しんだ方がたくさんいらっしゃいました。
皆既食中の影の色で、いただいた報告がいちばん多かったのは、肉眼・双眼鏡・望遠鏡とも「暗い赤」でした。それから「オレンジ」と「明るい赤」が続きます。双眼鏡・望遠鏡での観察では、わずかですが、肉眼での観察に比べて月の色を明るく報告する方が多かったようです。
今回のキャンペーンには、これまでのキャンペーンと比べて、小中学生の皆さんが多く参加してくださいました。天文現象を実際に自分の目で観察することの楽しさを、実感していただけたでしょうか。
次に日本で皆既月食を見ることができるのは2014年と少し先のことになりますが、楽しみにお待ちいただければと思います。また、月食以外にも色々な天文現象がありますので、これをきっかけに注目していただけると幸いです。
以下に、最終的な集計結果の詳細を掲載いたします。
キャンペーンでは毎回、天文現象に関する情報を得るにはどのようにすればよいのでしょうか、というコメントをお寄せになる方がたくさんいらっしゃいます。
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