12月10日夜、皆既月食を観察しよう ―2011年12月10日夜、全国で好条件の皆既月食―

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月の見え方の集計

報告方法について

今回のキャンペーンでは、月の見え方について、「月面全体が影の中に入っているように見えた」「月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた」「月は欠けていなかった」「晴れていたが月は見えなかった」「天候が悪かった」の中から1つを選んで、報告していただきました。

なお、この見え方については、その時間帯に起きている現象(皆既月食か部分月食か等)にとらわれずに、実際に観察した状況をそのままご報告いただくようにしました。

集計結果の見方

「肉眼」「双眼鏡」「望遠鏡」のそれぞれのタブをクリックすると、その観察方法での集計結果を見ることができます。

各時間ごとに、その時間帯の全報告数(「天候が悪かった」を除く)を100%として、それぞれの月の見え方の報告数の割合をグラフに表しました。グラフの下にある表は、グラフの内容の数値を表したものです。

集計結果について

肉眼

肉眼での月の見え方のグラフ
  • 1.月面全体が影の中に入っているように見えた
  • 2.月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた
  • 3.月は欠けていなかった
  • 4.晴れていたが月は見えなかった
時間帯 1 2 3 4
21時25分以前
(半影食の始まり以前から半影食)
6213736
1.5%5.2%91.9%1.5%
21時26分-21時45分
(半影食の終わり頃)
61961915
1.5%49.2%48.0%1.3%
21時46分-22時25分
(部分月食の前半)
1051853
1.9%96.6%0.9%0.6%
22時26分-23時05分
(部分月食の後半)
6451511
11.0%88.6%0.2%0.2%
23時06分-23時23分
(皆既月食の始まり頃)
4958622
84.6%14.7%0.3%0.3%
23時24分-23時40分
(皆既月食の中頃)
5063872
91.5%6.9%1.3%0.4%
23時41分-23時58分
(皆既月食の終わり頃)
4098041
82.8%16.2%0.8%0.2%
23時59分-00時38分
(部分月食の前半)
5441051
11.5%87.2%1.1%0.2%
00時39分-01時18分
(部分月食の後半)
1732340
4.9%93.9%1.2%0%
00時39分-01時18分
(部分月食の後半)
61241171
2.4%50.0%47.2%0.4%
01時39分以降
(半影食から半影食の終わり以降)
1102042
0.5%4.6%94%0.9%

半影食開始のころは、ほとんどの人が「月は欠けていなかったと回答しています。つまり「月食」としては見えていなかった、ということです。半影食開始のころは、地球によって一部だけがさえぎられた太陽の光が、月面を明るく照らしているので、月面が暗くなったことになかなか気づかないのです。

ところが半影食の終わり頃になると、月面の場所によっては、地球によってかなりの太陽光がさえぎられ、わずかの太陽光だけが照らしている所もでてきます。月面に明るさのムラができていることで、月が暗くなったことに半数近い人が気づき始めました。

そして、部分月食に入ると、太陽光がまったく届かない(注)場所が月面に現れるため、ほとんどの人が「月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた」と回答しています。

「月全体が影の中に入っているように見えた」という回答が目立ってきたのは、部分月食最後のころ観察した人でしょう。地球の影の境界はぼんやりとしたものなので、皆既月食直前ではそのように見えることがあります。

逆に、皆既月食中でも、ほとんどの人が「月面全体が影の中に入っているように見えた」と回答しているわけではありません。とくに、皆既の始まったころと終わるころに見た人には、「月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた」という回答がやや多くなっています。地球の影の境界がぼんやりとしたものなので、皆既の開始時と終了時があまりはっきりしなくなるためでしょう。

月食後半についても、前半と同様のことがいえます。

(注)地球の大気を通って屈折し、地球の影の中に入る赤みを帯びた一部の太陽光をのぞく。

双眼鏡

双眼鏡での月の見え方のグラフ
  • 1.月面全体が影の中に入っているように見えた
  • 2.月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた
  • 3.月は欠けていなかった
  • 4.晴れていたが月は見えなかった
時間帯 1 2 3 4
21時25分以前
(半影食の始まり以前から半影食)
021000
0.0%2.0%98.0%0.0%
21時26分-21時45分
(半影食の終わり頃)
052540
0.0%49.1%50.9%0.0%
21時46分-22時25分
(部分月食の前半)
214130
1.4%96.6%2.1%0.0%
22時26分-23時05分
(部分月食の後半)
1613900
10.3%89.7%0.0%0.0%
23時06分-23時23分
(皆既月食の始まり頃)/th>
1451403
89.5%8.6%0.0%1.9%
23時24分-23時40分
(皆既月食の中頃)
1321403
88.6%9.4%0.0%2.0%
23時41分-23時58分
(皆既月食の終わり頃)
1131800
86.3%13.7%0.0%0.0%
23時59分-00時38分
(部分月食の前半)
911630
7.0%90.6%2.3%0.0%
00時39分-01時18分
(部分月食の後半)
310000
2.9%97.1%0.0%0.0%
00時39分-01時18分
(部分月食の後半)
134390
1.4%45.9%52.7%0.0%
01時39分以降
(半影食から半影食の終わり以降)
02580
0.0%3.3%96.7%0.0%

半影食開始のころは、ほとんどの人が「月は欠けていなかったと回答しています。つまり「月食」としては見えていなかった、ということです。

半影食開始のころは、地球によって一部だけがさえぎられた太陽の光が、月面を明るく照らしているので、月面が暗くなったことになかなか気づかないのです。

ところが半影食の終わり頃になると、月面の場所によっては、地球によってかなりの太陽光がさえぎられ、わずかの太陽光だけが照らしている所もでてきます。月面に明るさのムラができていることで、月が暗くなったことに半数近い人が気づき始めました。

そして、部分月食に入ると、太陽光がまったく届かない(注)場所が月面に現れるため、ほとんどの人が「月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた」と回答しています。

「月全体が影の中に入っているように見えた」という回答が目立ってきたのは、部分月食最後のころ観察した人でしょう。地球の影の境界はぼんやりとしたものなので、皆既月食直前ではそのように見えることがあります。

逆に、皆既月食中でも、ほとんどの人が「月面全体が影の中に入っているように見えた」と回答しているわけではありません。1割前後の人が「月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた」と回答しています。双眼鏡で見た場合、地球の本影の中の暗さのムラ(本影の中心近くが暗くなります)がよくわかり、また、地球の影の境界そのものもぼんやりとしたものなので、人によってはそのような印象を持つのでしょう。

月食後半についても、前半と同様のことがいえます。

(注)地球の大気を通って屈折し、地球の影の中に入る赤みを帯びた一部の太陽光をのぞく。

望遠鏡

望遠鏡での月の見え方のグラフ
  • 1.月面全体が影の中に入っているように見えた
  • 2.月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた
  • 3.月は欠けていなかった
  • 4.晴れていたが月は見えなかった
時間帯 1 2 3 4
21時25分以前
(半影食の始まり以前から半影食)
16520
1.7%10.2%88.1%0.0%
21時26分-21時45分
(半影食の終わり頃)
224390
3.1%36.9%60.0%0.0%
21時46分-22時25分
(部分月食の前半)
37920
3.6%94.0%2.4%0.0%
22時26分-23時05分
(部分月食の後半)
118500
11.5%88.5%0.0%0.0%
23時06分-23時23分
(皆既月食の始まり頃)
89900
90.8%9.2%0.0%0.0%
23時24分-23時40分
(皆既月食の中頃)
95311
95.0%3.0%1.0%1.0%
23時41分-23時58分
(皆既月食の終わり頃)
831100
88.3%11.7%0.0%0.0%
23時59分-00時38分
(部分月食の前半)
127700
13.5%86.5%0.0%0.0%
00時39分-01時18分
(部分月食の後半)
36611
4.2%93.0%1.4%1.4%
00時39分-01時18分
(部分月食の後半)
130291
1.6%49.2%47.5%1.6%
01時39分以降
(半影食から半影食の終わり以降)
03521
0.0%5.4%92.9%1.8%

半影食開始のころは、ほとんどの人が「月は欠けていなかった」と回答しています。つまり「月食」としては見えていなかった、ということです。

半影食開始のころは、地球によって一部だけがさえぎられた太陽の光が、月面を明るく照らしているので、月面が暗くなったことになかなか気づかないのです。しかし、1割の人が「月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた」と回答しています。望遠鏡で月面を見ているため、半影による月面のわずかな明るさの変化に気づかれたのでしょう。

ところが半影食の終わり頃になると、月面の場所によっては、地球によってかなりの太陽光がさえぎられ、わずかの太陽光だけが照らしている所もでてきます。月面に明るさのムラができていることで、月が暗くなったことにかなりの人が気づき始めました。この段階で気づいた人の割合が、肉眼や双眼鏡よりも少ない理由はわかりません。

そして、部分月食に入ると、太陽光がまったく届かない(注)場所が月面に現れるため、ほとんどの人が「月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた」と回答しています。

「月全体が影の中に入っているように見えた」という回答が目立ってきたのは、部分月食最後のころ観察した人でしょう。地球の影の境界はぼんやりとしたものなので、皆既月食直前ではそのように見えることがあります。

逆に、皆既月食中でも、ほとんどの人が「月面全体が影の中に入っているように見えた」と回答しているわけではありません。とくに、皆既の始まったころと終わるころに見た人には、「月面の一部が影の中に入っていて欠けているように見えた」という回答がやや多くなっています。地球の影の境界がぼんやりとしたものなので、皆既の開始時と終了時があまりはっきりしなくなるためでしょう。望遠鏡では、双眼鏡よりも月面が拡大されているため、月面の明暗の違いが双眼鏡よりも弱く感じている可能性があります。

月食後半についても、前半と同様のことがいえます。

(注)地球の大気を通って屈折し、地球の影の中に入る赤みを帯びた一部の太陽光をのぞく。