Geminids meteors2012 ふたご座流星群を眺めよう―12月12日~16日 ふたご座流星群―

国立天文台
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観察結果の集計

観察日時ごとの報告数

観察日時ごとの報告数を集計しました。

最も多くの観察報告を頂いたのは12月13日の夜でした。特に、14日の0時台には1時間あたり300件を越える観察報告を頂きました。この夜は一晩中天気のよい場所が多かったために、天候に関しては絶好の条件で観察できた方が多かったと思われます。
13日の夜と比較すると、その他の夜は報告が少なかったことがわかります。天気があまりよくない場所・時刻が多かったことと、極大から離れてしまっているため、あまり流星が見られないのではないかと考えて、観察・報告をしなかった方が多かったのかもしれませんね。

グラフ
観察した日時 報告数 割合
12日18時台以前 27 1.0%
12日19時台 10 0.4%
12日20時台 30 1.1%
12日21時台 69 2.6%
12日22時台 89 3.4%
12日23時台 92 3.5%
13日0時台 94 3.5%
13日1時台 64 2.4%
13日2時台 41 1.5%
13日3時台 21 0.8%
13日4時台 19 0.7%
13日5時台以降 31 1.2%
観察した日時 報告数 割合
13日18時台以前 20 0.8%
13日19時台 38 1.4%
13日20時台 96 3.6%
13日21時台 124 4.7%
13日22時台 252 9.5%
13日23時台 288 10.8%
14日0時台 313 11.8%
14日1時台 234 8.8%
14日2時台 181 6.8%
14日3時台 95 3.6%
14日4時台 92 3.5%
14日5時台以降 94 3.5%
観察した日時 報告数 割合
14日18時台以前 4 0.2%
14日19時台 26 1.0%
14日20時台 19 0.7%
14日21時台 33 1.2%
14日22時台 10 0.4%
14日23時台 8 0.3%
15日0時台 8 0.3%
15日1時台 5 0.2%
15日2時台 5 0.2%
15日3時台 4 0.2%
15日4時台 4 0.2%
15日5時台以降 10 0.4%
観察した日時 報告数 割合
15日18時台以前 4 0.2%
15日19時台 11 0.4%
15日20時台 7 0.3%
15日21時台 5 0.2%
15日22時台 8 0.3%
15日23時台 5 0.2%
16日0時台 4 0.2%
16日1時台 4 0.2%
16日2時台 7 0.3%
16日3時台 6 0.2%
16日4時台 4 0.2%
16日5時台以降 40 1.5%

観察した時間

観察時間ごとに報告数を集計しました。

割合が最も多かったのは、51~60分間観察したという報告でした。次いで11~20分の観察など、30分以内の観察報告が多くなっています。

51~60分間観察したという報告の割合ですが、前回2010年にふたご座流星群を対象にしたときには18.2%でした。それに比べると、今回は10ポイント近くも高くなっています。寒い季節にもかかわらず長い時間の観察お疲れさまでした。

グラフ
観察時間 報告数 割合
10分以下 351 13.2%
11~20分 632 23.8%
21~30分 514 19.4%
31~40分 232 8.7%
41~50分 189 7.1%
51~60分 737 27.8%

観察された流星の個数

観察した流星の個数ごとに報告数を集計しました。

観察できた流星の個数は3~5個という報告が最も多く、全体の21.2%ありました。「天気が悪い」という報告はわずか6.3%でしたが、14日の夜などは全国的に天気がよくなかったことを考えると、天気を見て報告を諦めてしまった方も多いのではないかと思われます。

一方、流星を1時間に31個以上見たという報告が150件以上ありました。月明かりの邪魔がないなどよい条件に恵まれて、たくさんの流星をご覧になった方が多かったようです。

グラフ
観察結果 報告数 割合
0個 150 5.6%
1個 283 10.7%
2個 254 9.6%
3~5個 563 21.2%
6~10個 517 19.5%
11~20個 386 14.5%
21~30個 176 6.6%
31~40個 96 3.6%
41~50個 28 1.1%
51個以上 35 1.3%
天気が悪い 167 6.3%

群流星の区別

2007年から、対象となる流星群に属している流星(群流星)と属していない流星(散在流星)を区別してみようと、皆さんに呼びかけてきました。今回は、55.3%と半分以上の方が、群流星と散在流星を区別して観察したと報告してくださいました。

この割合は、これまでのキャンペーンで最大だった、2012年8月のペルセウス座流星群の際の53.6%を上回る結果となりました。多くの皆さんに、群流星を区別することの意味を知っていただき、観察をより楽しんでいただけたことと思います。

群流星かどうかの判別ですが、やってみた方は、(放射点の位置さえわかれば)割と簡単だと感じたのではないでしょうか。群流星かどうかを判別することは流星の正体を考える第一歩にもなります。さらに多くの皆さんが群流星と散在流星を区別して観察するよう、引き続きキャンペーンで呼びかけていきます。今回は区別せずに観察した方も、次回からは是非、群流星の判別に挑戦してみてください。

→ 群流星の判別方法についてはこちら

グラフ
判別 報告数 割合
群流星のみ 1468 55.3%
群散在
区別せず
1110 41.8%
不明 77 2.9%