Perseid meteors2012 夏の夜、流れ星を数えよう―8月10日~14日 ペルセウス座流星群―

時刻ごとの流星数集計

1時間あたりの流星数

観察日時ごとに、観察された流星の数を、1時間あたりの流星数におおまかに換算してグラフにしました。

グラフ
観察した日時 1時間あたりの
流星数
10日20時台以前 1.8
10日21時台 4.0
10日22時台 5.0
10日23時台 4.8
11日0時台 2.5
11日1時台 3.8
11日2時台 2.4
11日3時台 2.0
11日4時台以降 0.0
観察した日時 1時間あたりの
流星数
11日20時台以前 3.0
11日21時台 2.3
11日22時台 2.0
11日23時台 7.9
12日0時台 9.7
12日1時台 7.0
12日2時台 6.7
12日3時台 8.0
12日4時台以降 1.0
観察した日時 1時間あたりの
流星数
12日20時台以前 3.6
12日21時台 6.7
12日22時台 8.1
12日23時台 10.4
13日0時台 12.3
13日1時台 10.7
13日2時台 15.7
13日3時台 5.3
13日4時台以降 8.0
観察した日時 1時間あたりの
流星数
13日20時台以前 4.0
13日21時台 ---
13日22時台 8.0
13日23時台 8.7
14日0時台 13.1
14日1時台 0.0
14日2時台 ---
14日3時台 9.5
14日4時台以降 2.6

算出方法

  • 時刻はすべて日本時間です。
  • 「群流星だけを観察した」報告をピックアップし、「天候が悪い」を外して集計しました。例えば、流星数は「3~5個」を「4個」、観察時間は「11~20分」を「15分」などとして計算を行いました。

解説

8月12日から13日の夜は、それ以外の夜と比較して、流星が多く観察されている傾向が見られます。最も流星が多く報告されているのは13日の2時台で、1時間あたり平均15.7個でした。

他の夜は報告数そのものが少ないため、実際の流星の出現状況を正しく反映していないかもしれません。また、コメントにも、雲が空の一部を覆っていたり、薄雲を通しての観察だったと書いている方が多くいらっしゃいました。そのため、もし報告数が多かったとしても、流星の出現状況を正しく把握するのは難しかったかもしれません。

参考:他の機関による集計との比較

日本流星研究会の速報集計では、「ZHR」という、理想的な条件に換算した場合の1時間あたり流星数を表す値が、8月11日から12日の夜で57.2、12日から13日の夜で125.3となっています。後で取り上げるIMO(国際流星機構)の観測報告も合わせて考えると、12日から13日にかけての夜に、流星群が最も活発に活動したと考えられます。

またコメントには「国内は天候に恵まれず観測報告が少ないですが、極大の出現は活発であったようです」とあります。天候に恵まれれば、より多くの流星を見ることができた可能性がありそうです。

日本流星研究会によるペルセウス座流星群の出現状況のページ

IMOの集計では、8月12日1時(世界時、日本時間では12日10時)頃から22時(日本では13日7時)頃まで、ペルセウス座流星群の活動は、ZHR約70以上と活発だったと報告されています。

このことから、日本でも、12~13日にかけての夜に、流星群の活動が最も活発になったと思われます。時刻が進む(明け方に近づく)につれて放射点の高度が上がるため、真夜中頃から明け方にかけては、晴れていれば、多くの流星を見ることができたと考えられます。

IMO(国際流星機構)によるペルセウス座流星群の速報集計ページ(英語)