ふたご座流星群を観察するには

毎年12月中頃は、たくさんの流星が見られる時期として知られています。このころ「ふたご座流星群」が活発に活動するからです。

2018年のふたご座流星群の条件はまずまずです。ふたご座流星群の活動が極大（注）になるのは14日の21時頃だと予想されています。残念なことに、今年は15日が半月（上弦）のため日の入り後しばらくは月明かりがあり、暗い流星が見えづらい状態が続きます。しかし、月は夜半頃に沈み、そのあとはたいへんよい条件で観察できます。

注：流星群の活動における「極大」とは、観察場所や時刻、月の条件などは考慮せず、流星群自体の活動が最も活発になること、またはその時期をいう。

12月13日夜から15日朝までの2晩の、夜半すぎが見頃

今年のふたご座流星群は、12月13日から14日の夜と、14日から15日の夜が特に見頃だと予想されます。今年は上弦に近い月の明かりが暗い流星の観察を妨げますが、夜半頃に月が沈んでから未明までは、たいへんよい条件で観察することができます。

夜半過ぎに放射点の高度が最も高くなり、計算上はその頃に最も多くの流星が見えると思われます。 ただ、あまり予想だけにとらわれずに、できるだけ長い期間、そして長い時間、観察をしてみるのがよいでしょう。

流星が出現する時期は12月4日頃から17日頃まで続きます。毎日晴れるとは限りませんので、晴れた時間を見計らって、空を眺めてみてはいかがでしょう。

今年は、夜空が暗い場所で観察すれば、最も多いときで、1時間当たり40個程度の流星を見ることができると予想されます。

各地の日の出入り時刻は、国立天文台暦計算室の「こよみの計算（CGI版）」で調べることができます。

2018年のふたご座流星群についての詳しい情報は「ふたご座流星群2018」をご覧ください。