夏の夜、流れ星を数えよう 2014|流星の見分け方

キャンペーン期間:8月11日~14日

流星の見分け方

ペルセウス座流星群を観察していると、別の流星群の流星や、どの流星群のものでもない流星が現れることがあります。この時期に見た流星がすべてペルセウス座流星群の流星とは限らないわけです。このページで、流星の見分け方をマスターしましょう。
※ 流星群の流星は「群流星」と呼び、どの流星群でもない流星は「散在流星」と呼びます。

流星を反対方向にたどろう

ペルセウス座流星群の流星を見分けるには、流星を、流れたのとは反対の方向にたどります。たどった先が「放射点」を通れば群流星の可能性が高く、「放射点」を通らなければ群流星ではありません。

「放射点」とはなんでしょう。次の写真には、ペルセウス座流星群の群流星が3つ写っています。3つの流星は、ある点から放射状に現れていることがわかります。この点を「放射点」と呼びます。

ペルセウス座流星群

画像提供:かわべ天文公園

放射点に近い場所に現れた流星は経路が短く、放射点から遠い場所では経路が長く見える、という性質もありますが、最初はあまり気にせずチャレンジしてみましょう。

放射点はどこ?

ペルセウス座流星群の放射点はペルセウス座にありますが、あまりなじみのある星座ではないかもしれません。図を見て、カシオペヤ座などなじみのある星座や、カペラなど明るい星の位置などから、放射点の位置の見当をつけましょう。

ペルセウス座流星群の放射点

クリックすると大きな画像が表示されます。(実際の星空には、放射点の位置を示す目印はありません)

放射点の位置については、国立天文台暦計算室の「今日のほしぞら」もご利用ください。代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)といっしょに、ペルセウス座流星群の放射点の位置を調べることができます。

暦計算室「今日のほしぞら」([ペルセウス放射点]と表示されています)

見分け方の例

次の図は、群流星かどうかを見分けた例です。(背景の星図はステラナビゲーターを使用して作図しています)

見分け方の例

群流星の例

  • ① 群流星です。放射点から比較的離れているので、経路が長く見えます。
  • ② 群流星です。
  • ③ 群流星です。放射点に近いため、経路が短く見えます。

群流星ではない例(散在流星または他の群流星)

  • ④ 放射点に近いのに経路が長いため、群流星ではありません。
  • ⑤ 放射点から比較的離れているのに経路が短いため、群流星ではありません。
  • ⑥ 放射点に向かって流れているので、群流星ではありません。
  • ⑦ 放射点から流れてきていないので、群流星ではありません。