夏の夜、流れ星を数えよう 2014|時刻ごとの流星の集計

キャンペーン期間:8月11日~14日

時刻ごとの流星の集計

1 時間あたりの流星数

観察日時ごとに、観察された流星の数を、1時間あたりの流星数におおまかに換算してグラフにしました。(具体的な数値は「グラフの数値(1時間あたりの流星数)」をご覧ください。)

1時間あたりの流星数

1時間あたりの流星数

観察した日時 1時間あたりの流星数
11日20時台以前 0.7
11日21時台 0.7
11日22時台 2.0
11日23時台 15.2
12日0時台 0.0
12日1時台 17.0
12日2時台 10.1
12日3時台 6.2
12日4時台以降
観察した日時 1時間あたりの流星数
12日20時台以前 1.1
12日21時台 1.4
12日22時台 7.7
12日23時台 3.9
13日0時台 4.0
13日1時台 6.4
13日2時台 8.3
13日3時台 12.5
13日4時台以降 8.4
観察した日時 1時間あたりの流星数
13日20時台以前 0.0
13日21時台 0.0
13日22時台
13日23時台 0.0
14日0時台
14日1時台 0.0
14日2時台
14日3時台 4.4
14日4時台以降 4.7

算出方法

時刻はすべて日本時間です。
「群流星だけを観察した」報告をピックアップし、「天候が悪い」を外して集計しました。流星数や観察時間は平均を取り、例えば「3~5個」を「4個」、観察時間は「11~20分」を「15分」などとして、1時間あたりへの換算をおこないました。

解説

全体的に報告数が少ないため、この結果が、実際の流星数を示しているわけではないと思われます。それでも、報告数の多い8月12日から13日の夜は、明け方に近づくに従って流星の数が増えている傾向が見えます。この夜、流星数が最も多かったのは3時台で、12.5個でした。

11日から12日の夜も、計算上は多くの流星が観察されたように見えます。しかし、この夜は、ひとつの時刻に最大14件しか報告がありませんでしたので、データが少なく、流星群の活動が12日から13日の夜に比べて活発だったと結論するのは難しそうです。

※ 正確な流星の個数・観察時間・雲の量・空の暗さなどはご報告いただいておりませんし、流星の出現数は放射点の高度によっても違います。その他にもいろいろ不確定な要素がありますので、ここで算出した流星数や変動の傾向が、現実の流星数や流星群の活発さをそのまま表しているかどうかは確かではありません。ご了承ください。

参考:他の機関による集計との比較

日本流星研究会

日本流星研究会による観測結果の集計では、「ZHR」という、理想的な条件に換算した場合の1時間あたり流星数を表す値が、8月11日から12日の夜で22.6、12日から13日の夜で111.9となっています。(13日から14日の夜はデータがありません。)これ以外の夜のZHRは最大で20程度でした。

この結果から、日本での流星観測熟練者による観測では、事前の予測どおり、12日から13日の夜に流星群の活動が最も活発になったと観測されたことがわかります。

日本流星研究会によるペルセウス座流星群の出現状況のページ

※ 「ZHR」の値は、上記ページの「<1日毎集計>」「<12/13日1時間毎集計>」などの表で「ZHR」の欄に掲載されています。

IMO(国際流星機構)

IMOによる観測結果の集計では、13日1時(世界時、日本時間では13日10時)頃から13日20時(日本では14日5時)頃まで、ペルセウス座流星群の活動は、ZHRがほぼ60以上と比較的活発だったことが報告されています。

この報告からは、12日から13日の夜に加えて、13日から14日の夜にも流星群の活動がかなり活発だったことがわかります。しかし、キャンペーン期間の中でも特に13日から14日の夜は、日本では全国的に天気が悪く、満足な観察はできなかったものと思われます。

キャンペーンの報告によると、この夜に観察をしたという55件の報告のうち50.9%(28件)は「天気が悪い」とあり、「0個」の27.3%(15件)を加えると、観察した方の8割弱(78.2%)の方が、流星を見ることができなかったという結果になっています。

IMOによるペルセウス座流星群の速報集計ページ(英語)